「志望動機」で悩んではいけない

「志望動機」で悩んではいけない

どうも校長ですよ。

さて今日は就活における「志望動機」について考えていきます。

先日大学四年生で今まさに就職活動中という学生の方から「明日の最終面接で話す志望動機で悩んでいます」というご相談を受けました。最終面接前で何をいまさら悩むの?という感じですが、その会社のホームページやIR情報などをくまなく見て志望動機になりそうなネタを探しているとのことでした。

先にこの記事の結論をお伝えしておくと、
内定沢山もらう学生は志望動機がひとつだけ。
内定もらえない学生は志望動機が受ける会社の数だけある。

これが就活に於ける志望動機のひとつの現実です。

そんなバカな!と思うかもしれませんが、事実です。
なんで?と思う方の為にもう少しだけ詳しく解説していきます。

そもそも志望動機とは何か?

志望動機とは文字通り、あなたがその企業に就職したいと思う動機=理由です。
あたりまえのようで、この当たり前を理解せずに志望動機を準備する人が本当に多い。

【受ける会社の数だけ志望動機がある就活生のよくある志望動機例】
・御社の「○○」という企業理念にとても共感しました。是非わたしも御社の一員となって、○○という理念を実現するために全力を注ぎたいと思い志望いたしました。

・御社の○○という製品を普段からとてもよく利用しており、是非私も○○を提供する側の一員になりたいと思い志望いたしました。

・ホームページに書かれていた○○という考え方に強く共感し、私もそんな仕事ができるようになりたいと思い志望いたしました。

どうでしょう?これって志望動機ですか?

もっと具体的に上げてみましょう。先日バンカレのインターン生が語っていた、国際会議などを運営する会社の最終面接で話そうと思っていると言っていた志望動機です。

国際会議という世界的に影響力を持つ事業にとても魅力を感じました。新型コロナで会議という場の持つ意味が大きく変化しようとしていますが、国際的なコンセンサスを得るために会議という場は必要不可欠な場であると私は考えます。世界規模の意思を統一する世界的な会議の場を作り上げる側に回りたいと思い御社を志望いたしました。

はっきり言います。これ志望動機ではないです。
ただ国際会議の重要性を語っているだけ。

志望動機は「あなた」がその仕事をしたい動機=理由ですので、
「あなた」の話しが中心になければ意味がありません。

企業理念がうんぬんとか、その会社のサービスがうんぬんとか、
それはその会社の話しなので、それをどれだけ熱く語っても「あなた」の志望動機にはなっていません。

受ける会社の数だけ志望動機がある。という方は、
まずこの現実を理解することから始めましょう。

志望動機の作り方

何度も言いますが、志望動機は「あなた」がその会社を志望する理由です。

大学生という学生の立場から、社会人として最初のスタートを切る会社としてその会社を志望するわけですから、必然的に就職活動における志望動機は、あなたが社会に出てどんな仕事をしたいのか?なぜそう思うのか?というあなたの根っこの部分と重なってきます。

つまり、会社に併せた志望動機を考える前にあなたが考えるべきことは、「なぜあなたは就職しようとしているの?」という問いに対する自分の答えです。

自分の社会人としての第一歩を踏み出す会社に求める事とその理由が明確になっていれば、どの会社の面接でも実は志望動機は同じになります。つまり「自己分析」を上手くできた人は志望動機で困らないという事です。「自己分析」に関するノウハウ等はまた別の記事に書きたいと思いますが、自己分析をしっかりできた人が、前段で書いた国際会議の会社を志望する理由がどんな風になるのかで説明してみます。

【ダメな例】
国際会議という世界的に影響力を持つ事業にとても魅力を感じました。新型コロナで会議という場の持つ意味が大きく変化しようとしていますが、国際的なコンセンサスを得るために会議という場は必要不可欠な場であると私は考えます。世界規模の意思を統一する世界的な会議の場を作り上げる側に回りたいと思い御社を志望いたしました

【よい例】
私は、様々な価値観を持つ人が力を合わせて同じ目的、同じ方向を向く為の力になれる仕事がしたい。という軸で就職先を探しています。様々な思惑を持つ世界中の国々が一堂に会して世界をより良い方向に進める為に議論する国際会議という舞台はまさに私の願う仕事そのものであり、その会議を運営する貴社の事業に強い魅力を感じたため志望いたしました。

どうでしょう?同じ国際会議の会社を志望する理由ですが、全く異なりますね。例えば同じ人が全く畑の違う化粧品会社を志望する場合はこうなります。

私は、様々な価値観を持つ人が力を合わせて同じ目的、同じ方向を向く為の力になれる仕事がしたい。という軸で就職先を探しています。美しくなりたいとう想いは全世界の女性が共通に持つ思いだと私は思います。異なる文化や価値観を持つ人たちが「美しさ」という共通の想いで同じ方向を向くきっかけを化粧品という武器を使って実現したいと想い御社を志望いたしました。

後半部分はその会社や業界に合わせてチューニングしていますが、自分が何を求めているか?という軸が明確であれば、基本的に志望動機のベースは同じです。

弱い『ガクチカ』にインパクトを与える方法教えます の記事内でも触れられていますが、Why・How・Whatのフレームで考えると、Whyはどの会社を受けるときも同じ内容、Howの部分でその会社の業界や特性とすり合わせを行う。というイメージです。

まとめ

いかがでしょう?
理屈はわかる。でも、じゃあ私の場合はどうすればいいの!どう考えればいいの!というのが皆さんの本音ではないでしょうか?

いろんなノウハウ系のサイトやノウハウ記事が世の中には溢れていますが、他人の事例や考え方のノウハウばかりで、自分にどう落とし込めばいいのか分からない!他の人の例では意味がない!私のことを何とかして!という方がほとんどかと思います。

バンカレの個別相談では、カウンセリングから自己分析、就活の「軸」づくり迄、完全フルオーダーメイドで実施しています。

もし少しでもご興味あれば、是非お気軽にご相談ください。

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