就活に学歴は関係あるの?元採用担当者としてはっきりお答えします。

就活に学歴は関係あるの?元採用担当者としてはっきりお答えします。

どうも校長です。
学生のキャリア相談を受けているとよく出る質問に「就活に学歴って関係あるんですか?」という質問があります。

リクルートで300社以上の新卒採用のお手伝いをし、
採用担当者として3000名の自社採用の面接官を担当し、
キャリアコンサルタントとして10年間就職転職のお手伝いをしてきた経験からはっきりお答えします。

もちろんあります

だって現実的にない方がおかしいでしょ。

とはいえ、学歴が全てか?と言うとそうでもない。
そのあたりの実態をこの記事ではお伝えしていきます。

学歴がないから…と諦めているそこのあなた。
学歴がいいから…とちょっと安心しているそこのあなた。
要チェックや!!!

人事は学歴の何を評価するのか?

学歴なんて意味がない。学歴と能力は比例しない。そんな記事をよく目にします。一方で、ある会社が学歴を一切無視して採用活動した結果、内定者はほとんど旧帝大か有名私立の学生だった。というウソかホントか分からない話まであります。

実際のところ、人事は学歴の何を評価するのか?

答えは簡単、過去の努力の量です。

大学受験という横並びの戦争に身を置いたときに、高い目標を掲げてそれを実現させる努力をした経験がある学生なのか、自分の進める範囲で目標設定した学生なのか。高校時代にどんな意思決定をしたのか?の大枠が学歴に表れます。

自頭のよさや経済的な家庭事情の違い、AO入試やスポーツ推薦等、必ずしも努力量=学歴ではない事を人事も理解していますが、採用活動の効率化が求められる人事という立場に於いて、学歴というのは非常に分かりやすいモノサシである事は間違いありません。

50万人いる就活生の中から100人を採用する。となった時に、50万人全員と会うわけにもいかない。エントリー者数万人にも全員会うことはできない。物理的に会える学生数が仮に2,000人に絞る必要があるとすれば、大学受験という共通の戦いの中で、より高い実績を出した経験を持つ人から会っていくのは、ある意味非常に効率的と言えます。

冷静に考えればここまではあたりまえの話しなのですが、大学に関係なく優秀な学生は存在するのも事実です。高校時代の大学受験ではあまり努力できなかったけど、大学生になって驚くほどの努力で圧倒的な実績や成果を出した学生もいる。そんな学生は、大学受験で頑張ったけど大学時代は適当に過ごしたという高ランク大学の学生よりも高い評価を得る事があるわけです。

高卒でも社会に出てガムシャラに努力して成功した人は沢山いる。偏差値の低い大学でも、大学時代に努力をして人気企業に就職する人も沢山いる。いい大学に入った人は高校時代に努力したアドバンテージはある。でもそれだけでは学生時代に本気で努力した人には勝てないよ。というのが学歴の実態です。

プロ野球のスカウトだったら?で例えてみる

あなたがプロ野球球団のスカウトだとしましょう。

能力の高い高校生選手をピックアップする為に手っ取り早いのは、甲子園常連の強豪校に集まる選手から調査していく事がその年代の優秀な選手を知るには最も効率的です。なぜなら、小学校・中学校と高いレベルで野球をしてきた選手のみが強豪校には所属しているからです。素質的にも、努力量の観点でも、強豪校に在籍している選手がその年代の中で最もプロに近いレベルの選手が在籍している可能性が高いはずです。

一方で、全くの無名校にもまれにすごいダイヤの原石がいたりします。成長した時期が遅かったり、様々な事情で地元の公立校にしか進めなかったような選手です。こういう選手も、公式戦や練習試合でスカウトの目に留まれば一気にプロの注目が集まる事もあります。学歴が無くても有名企業に進む学生はこのタイプです。

スカウトの目に留まりやすい、発見されやすいのは間違いなく強豪校に在籍している選手であり、結果的にプロに進む選手もほとんどが強豪校の選手です。一方で、無名の弱小校にもたまにプロに進む選手が存在する。

学歴と就活の関係もこれと同じです。

学歴がない場合の戦い方

ここまでお伝えしてきたように、学歴=大学受験までの努力量と言えますので、学歴がない時点でハンディを背負っている事は間違いありません。そして、高校時代の努力量を大学生活で補ったとしても、プロ野球スカウトの例えでお伝えした通り、発見される確率はやはり低い。エントリーシートや書類選考でNGとなり、面接機会さえもらえない現実があります。

ではどう戦うのか?

実践の場で実績と成果を上げること。これのみです。

具体的には、学制起業や長期インターン等のビジネスの実践機会の中で圧倒的な成果を出し、エントリーシートや面接の場で圧倒的に他学生との差別化を計れる実績を語ること。もしくは、本選考の前段階でOB訪問やサマーインターン等で「こいつありかも?」と人事の目に留まるアピールを徹底的に行う事です。

正直本選考で50万人の学生と横並びで勝負して勝てる見込みはありません。早い時期に行動して目をつけてもらう事。が極めて重要です。

まとめ

何が言いたいかよく分からない記事になってきてしまいました。。。

最後にお伝えしたい事をまとめておくと、

・学歴は就活に明らかに関係あるよ
・学歴は過去(高校まで)の努力量を示すモノサシだよ
・でもそれが全てではないよ
・大学で猛烈に努力すれば追いつく事も可能だよ
・でもハンディはあるので見つけてもらう為の工夫が必要だよ

という感じでしょうか。

実際、学歴コンプレックスを武器にしてメチャメチャ頑張ってのし上がっていく人も世の中には沢山いますし、学歴の良さに胡坐をかいて堕落していく人もこれまで沢山見てきました。

過去は変えられない。変えられるのは今と未来だけだ。

なんてかっこいい言葉で〆ておきます。

あでぃおす