「社会」って何?に答えられますか?

「社会」って何?に答えられますか?

どうもどうも校長です。

改めてですが、BanboooCollege(バンカレ)は「京都の大学生と”はたらく”の距離を縮める事」を目的とするキャリアスクールです。学生時代から実践を通して”はたらく”のリアルに触れながら、様々な学びを提供していきたいと考えています。

その結果として「就職活動」も上手くいってほしい。いや、上手くいくはず。と考えており、決して「就職活動」の為のスクールではなかったりします。「就職活動」をテーマにするとどうしても具体的なノウハウや、各論の話しになってしまうので、この記事ではちょっと一歩引いて、もっと根っこの部分を考えてみたいと思います。

ずばり!テーマは「社会ってなに?」です。

社会に出る。
社会人になる。
など、当たり前のように使われるこの「社会」というワード。

「社会」って何ですか?
「社会人」ってどういう人の事ですか?

この質問にあなたは明確な答えを持っていますか?

もし明確な答えがイメージできないようであれば、まだ「就活」を始めるのは早いかもしれません。

「社会」とは「互助システム」である。

最初に結論をお伝えすると、「社会」とは人が快適に日々の生活を営むための「システム」です。

あなたがこの世に生を受け、成長し、20数年の人生を歩む中で関わったモノ・コト・ヒトの全て。産婦人科の助産師さん、保育園や学校の先生、移動を支える交通機関、住まい、おもちゃ、食べ物、衣服、スマホ、パソコン、大学の事務員さんや教授etc,,,

挙げればキリがないほど、あなたが生きてきた20数年の人生の「あたりまえ」を提供してきた「誰か」がいます。

数えきれないほどのヒトの様々な「仕事」が、あなたのこれまでの日常を支え続けてきたわけです。
誰かにとってのあたりまえの日常を、みんなで作り上げるシステム。それが「社会」です。

「勤労」「納税」「教育」の3つが日本国民の3大義務であると日本国憲法には定められています。

「教育」の義務を果たしている「学生」という立場の間は、そのシステムをただただ利用するだけで許されているわけです。

大学を卒業し「教育」の義務を終えれば、
社会というシステムを利用するだけでなく、社会というシステムを創る側に回る必要があります。

「社会人」とは、社会というシステムを創る側のヒト。
「社会に出る」とは、社会というシステムの何かを支える側に回るという意味を持っています。

BBQで例えてみましょう。

BBQでおいしいお肉や野菜を食べる為には、様々な役割があります。
買い出しをするひと。
野菜を切るひと。
火を起こすひと。
肉や野菜を焼くひと。
etc,,,

BBQに参加するそれぞれの人たちが様々な役割を分担しながら、
美味しい食事を完成させて、それをみんなで分けて食べるわけです。

何の役割も担わず、ただ肉が焼けて出てくるのを座って待っていて許されるのが「学生」。
自らも何かしらの役割を担ったうえで、焼けた肉を食べるのが「社会人」。
というイメージです。

なんか逆に分かりにくくなった気もしますが・・・つまりそういう事です。

「社会」を理解すると「就活」へのスタンスが変わる

就活を始める前に「社会とは何か?」を理解したほうが良いとお伝えしましたが、その理由は下記2つです。

理由その① これまでの意思決定とは意味が違う という覚悟を持てる

どこの高校に進むか?部活は何にしようか?大学受験はどの大学に行こうか?学部はどこがいいか?etc
これまでの人生に於いて、いくつかの大きな意思決定や決断があったと思います。

そんなこれまでの意思決定は、様々な種類があったとはいえ「教育の義務」、つまりシステムを利用するだけでOKな立場の中での選択と意思決定でしかありません。一方で、大学を卒業して「社会に出る」=「システムを創る側に回る」というのは、これまでの「学生」の立場とは全く異なる「覚悟」が必要となります。

この「覚悟」を持たないまま、何となく社会に飛び出す人が本当に多い。

僕はこれまで第二新卒層のキャリア支援を本業にしてきましたので、この「覚悟」の無さで早期退職、早期転職に繋がっているケースが腐るほどみてきました。

バイト選びの感覚、サークル選びの感覚の延長で就活してしまい「社会人」としてのファーストキャリアを何となく決めてしまうパターンです。本当にもったいない。

理由その② 自分のキャリアを俯瞰して考えられる

就職活動をスタートし自己分析をはじめると、ほとんどの人が「自分はどうなりたいか?」「自分は何がやりたいか?」という自分目線のみで自分のキャリアを考えはじめます。これ自体は問題ないのですが、「社会」を理解していると、社会の中で自分がどんな役割を担いたいのか?社会の中でどのような影響力を持ちたいのか?という視点が生まれます。

多くのヒトに喜ばれる役割を担いたいのか?少なくてもいいから目の前のヒトに深く喜ばれる役割を担いたいのか?直接消費者と接する役割なのか?消費者とは距離があってもなくてはならない何かを支える役割なのか?etc

自分からみた自分ではなく、社会全体から自分を見て自分をどのような役割に置きたいのかという異なる視点で自分を見つめなおす事ができます。

まとめ

いかがでしょうか?

直接就活に役立つ話ではなかったかもしれませんが、就職する意味、はたらく意味について自分の中で整理するための視点として是非持っておいてもらいたいと思いこの記事を書かせていただきました。

就職したくない。働きたくない。
社会になんて出たくない。

そんな風に”はたらく”に対してネガティブな想いを持つ人も多いかもしれませんが、
自分をこれまで育ててくれた「社会」を担う一員として、次の世代が気持ちよく生きていける「社会」を作る責任があなたにはあります。どうせなら、自分らしく、誇りをもって働ける仕事に巡り合った方が得だと思いませんか?

それではまた!