就活生必見!!第二新卒転職のリアルな現場

就活生必見!!第二新卒転職のリアルな現場

はいどうも。校長です。

何度もお伝えしている通り、僕はPomto㈱という第二新卒向けの転職支援を行う会社を10年経営しています。年間で約1000名の第二新卒層の転職相談やキャリア相談をお受けしていますので、この記事ではこれから就職していく(就活を迎える)大学生の皆さんに、第二新卒の転職現場のリアルをお伝えしていこうと思います。

進もうとしている業界や会社は本当にそこでいいのか?志望業界、志望企業は本当にそれでいいのか?覚悟を決める為の参考にしてみてください。

第二新卒転職のリアル

第二新卒とは概ね新卒入社から3年程度、22~26歳程度の人材を指しますが明確な定義は正直ありません。

そんな第二新卒に特化した転職エージェントと謳っていると、毎年4月~5月にかけて春の風物詩ともいえる入社直後の方々からの転職相談が大量に寄せられます。信じられないかもしれませんが、4月1日に新卒入社したその日のうちに転職相談してくる方も多いです。

社会人になって初めての長期休暇であるゴールデンウィークを超えると一気に相談数が加速し始めるのも特徴のひとつです。

これから就職を控えている人や、今まさに就職活動中の方からすれば、あんなに(こんなに)大変な想いをして内定もらって就職したはずなのに、1日で辞めたいってどういうこと?意味が分からない。と思う方もいらっしゃるかもしれませんが実際にそういう方がめちゃめちゃ多いのが現実です。

で実際のキャリア面談では、
・そんなにすぐ辞めてもいいことないよ
・スグ辞めた人材を積極的に採用しようという企業はないよ
・あるとしたら超ブラックか超不人気かどっちかだよ
・まずは半年間頑張ってみたら?1年頑張ってみたら?

と諭すわけです。

※ちなみにどれだけ諭しても、辞める人は3日で辞めます。

スグ辞めたい理由TOP3!

キャリア面談の中では当然「なんでそんなスグに辞めたいと思ったの?」という質問を投げかけるわけですが、ほとんどがこのTOP3の理由に集約されます。

それでは第三位から発表していきましょう。

第三位!ブラックだったから」

・なんか朝礼で掛け声とかやらされた
・上司がめっちゃ高圧的
・残業代が出ないらしい
などなど

ブラックだと感じた理由はそれぞれですが、「ブラックだ!」と感じた瞬間に退職を決意するようです。まだ残業もしてないのに、残業代が出ないらしいという聞いた情報で退職を決意できる。これはなかなかの決断力です。

第二位!!「向いてない」

・やってみたけど自分には向いてない気がする
・もっと○○な仕事の方が自分には多分向いている
・接客の立ち仕事は自分には向いていない
・営業の仕事は自分には向いていない
などなど

ポイントは「向いていない」という他責ワードを用いる点。※なんで向いてないと思うことが他責なの?と感じた方はPomto㈱で書いているブログ記事「「向いていない」は他責思考の始まり」をご覧ください。

自分には向いてないと思い込むと楽ですが、実際は「やりたくない」だけです。しんどいから。

そして栄えある第一位は!!

第一位!!!「思ってたのと違う」

・思ってたよりも数字志向が強い
・思ったよりも土日がちゃんと休めない
・思ったよりも残業が多い
・企画に行けるって聞いてたのに現場仕事
・先輩の話聞いてると給料が思ったより上がらない
・仕事内容が思ってたのと違う
などなどなど

このパターンでスグ辞めようとする方の共通の特徴は、「じゃどんな風に思ってたの?」と尋ねると、実は明確に思ってたことは何もないというケースがほとんどという事。つまり、明確にイメージしていたことがあってそれと異なるために退職。ではなく、もともとちゃんとイメージしてなくて、やってみるとなんかいや。というパターンが大半。それを「思ってたのとなんか違う」という言葉に集約させているわけです。

早期退職を希望する人の共通点

就活中の皆さんが上記1位2位3位の理由を見ると、どうしても聞いてみたい事がひとつ出てくるはず。そう、「じゃあなんでその会社に入社したの?」「なんでその会社を選んだの?」という質問です。

この質問を投げかけると、ほぼ全ての方がこう言います。

「就活の時にちゃんと考えてなかった。」
「就活の時にちゃんとイメージしてなかった。」
「就活の時にもっとちゃんと考えておけばよかった。」

でも残念ながらこういう方に限って、転職にあたってもあまりしっかり考えようとはしない傾向があります。早期退職を考えている方とお話しをしていていつも強く感じるのは、ちゃんと就活の時に考えたかどうかが問題ではなく、「はたらく」「社会に出る」という事に対する「覚悟」が全く定まっていない事が一番の問題ということです。

結果的に、転職先に求める事も「残業が少ない」「土日が休める」「楽そうだから事務職がいい」など、もっと○○な仕事がしたい!ではなく、とりあえず今の仕事ではなくてもっと楽で条件の良い仕事を求めます。当然そんな仕事はありません。(転職できません)

とにかく内定をもらう事。を目的に、社会に出て「はたらく」事に対する覚悟やイメージを持たないまま、学生気分のアルバイト感覚で働き始めてスグに辞めてしまう。ほとんどの場合がこれです。

なんでこんなことが起きるのか?解決策は?

毎年毎年同じように就職してすぐ辞めたいという方のご相談を受けていて思う事は、なんて不毛なんだろう。という事です。個人のキャリア的にももちろんよくないですし、採用した企業側も高い採用費用や教育コストを投下してスグ辞めている。誰も幸せになってない。そんな現象が毎年毎年繰り返されているわけです。

なんでこんなことが起きるの?というと、「はたらく」を全く理解せず内定を目指して就職活動する人の多さ。そして「はたらく覚悟」がないまま働き始める学生の多さが一番の問題だと感じています。

そしてさらにその根本的な問題は、就職する前段階で「はたらく」としっかり向き合わないまま社会に出ざるを得ない「キャリア教育」の浅さです。これは学生側の問題ではなく教育や社会構造の問題。学生は悪くない。

ここ数年東京では「長期インターン」が一気に普及し、学生時代から実際の企業で様々な実務を経験する機会が広がってきていますが、京都(関西)では長期インターンの募集はほとんどなく、大学生が実際の「はたらく」に触れる機会はほとんどありません。
※当社が京都に長期インターンを普及させるために奮闘した過去は学生の街 京都の寂しい長期インターン事情 の記事をご覧ください。

そんな状況を何とか打破したいという想いが、今回BamboooCollege(バンカレ)というスクールを立ち上げた背景だったりします。

バンカレを通して、はたらく覚悟がないまま社会に出て不幸になる人を減らす。そんな取り組みをしていきたいと思っております。壮大なテーマではありますが、本気で頑張ります。

ではでは!