モテる企業とモテない企業を見極めろ

モテる企業とモテない企業を見極めろ

こんにちわ。校長です。

今まさに就活真っ最中という方も、これから就活が始まるよという方も、是非知っておいてもらいたい事をお伝えします。テーマはずばりモテる企業とモテない企業の違い。です。

面接でしっかり自分らしさや自分の想いをアピールしたほうが良いのか?
企業研究や業界研究、その企業に入りたいという想いをアピールしたほうが良いのか?
どっちが正解ですか?という質問をよくいただきます。

その答えは、
モテる企業には自分らしさをアピールする。
モテない企業にはその会社への想いをアピールする。
が正解。とお伝えしています。

どういう事?と思われると思いますのでもう少し詳しく説明していきます。

学生からモテる企業とモテない企業

恋愛に置き換えても、モテる人とモテない人っていると思います。

モテる人は自分に好意を寄せられることに慣れているので、交際相手は自分の事を好きな人ではなく、自分が本当に好きになれる人と交際したいと思う傾向があります。自分が好きな人を口説きにかかるわけです。

一方でモテない人って人から好意を寄せられることが少ないので、自分の事が好きだという人が現れるとその人の事を好きになります。(偏見満開ですが、あくまでたとえ話として聞いてください)
ただ、自分の事を好きと言われ慣れていないので、相手の「好き」を疑ってかかります。本当に?何か裏があるんじゃないの?罰ゲームとかだったらどうしよう…etc
なので本当にその人が自分の事を好きなのかを念入りに確認します。

これ実は企業の新卒採用活動でも同じです。

僕が在籍していたリクルートははっきり言ってモテ企業ですが、リクルートの新卒採用の面接では基本的に志望動機は聞きません。リクルートにとって好きになれる人かどうか、一緒に働きたい人かどうかをじっくり見極めて、その人がリクルートに入社することがその人にとって幸せなのかを見極めて、採用したい!と思えば猛烈に口説きにかかります。リクルートに入りたい人を採用するのではなく、リクルートが入ってほしいと思う人を口説くわけです。学生にモテる企業の採用スタイルはほとんどがこのパターンです。

一方でモテない企業は、なぜうちの会社に入りたいのか?うちの会社のどこが好きか?同業他社ではなくなぜうちなのか?などしつこいくらいに聞いてきます。ホームページをくまなくチェックしてくれていたり、企業理念を覚えてくれていたりするとメチャメチャ喜ぶわけです。当然御社が第一志望です!と言ってくれないと採用しなかったりします。

以前ある大学の就活セミナーに呼ばれて面接官役をしたことがあるのですが、一緒に面接官役をしたとあるモテない会社の社長が学生にこんなことを言っていました。

「嘘でもいいから御社が第一志望です。と言ってほしい。」
「内定出したらウチに来る確率は?と聞いたら嘘でもいいから100%と言ってほしい。」

横でその話を聞いていて、そんなアホな・・・と思いましたが、数百人の学生さんはうなづいてメモ取ってましたw

モテ企業?非モテ企業? 企業モテ度の見極め方

ではどうやってモテる企業とモテない企業(以下:非モテ企業)を見極めるのか?ついてお伝えしていきます。

モテるかモテないか?その違いは面接内容に明確に現れます。
簡単に言うと、モテる企業はあなたの「過去」から「現在」を中心に質問していく一方、非モテ企業はあなたの「現在」から「未来」に向けての話しを一生懸命質問します。

お伝えした通り、モテる企業が面接で知りたい事は「あなたは自社が好きになる対象のヒトかどうか?」です。そしてあなたがどのようなヒトなのかの本質は「過去」から「現在」の中にしかない事を知っています。未来は過去から現在の延長上にしか伸びていきませんので、現在から未来の話しだけを聞いても意味がないのです。

一方非モテ企業は、あなたがどれくらい自社を好きなのか?を確認したいので、なぜうちの会社が好きなのか?うちの会社に入ってどんな事がしたいのか?内定を出したらウチに来るか?等現在の考えや未来の話しばかりを聞いてきます。本当にウチの会社が好きなのか?嘘をついていないか?不安な気持ちを抑えるために、意味のない未来の質問を繰り返すわけです。

例えば、
「仕事は辛いことも多いけど、本当にあなたは頑張れますか?」
「もし希望する配属じゃなかったとしても、腐らずに前を向けますか?」
「競合のA社で内定が出ても、本当に当社に入社しますか?」
「将来の幹部候補として活躍してほしいと思いますが、その覚悟はありますか?」
etc
こんなくだらない質問に「はい」と答えてもらう事で安心。それが非モテ企業です。

モテる企業はそんな質問に意味がない事を分かっています。人の気持ちが変わる事も知っているし、学生は平気で嘘をつくことも分かっている。変わらないのは「過去」だけである事を知っているので、「仕事は辛いことも多いけど、本当にあなたは頑張れますか?」なんて意味のない質問をせずに、「過去に辛い事を乗り越えて頑張りぬいた経験の有無」からその人が頑張れる人かを判断するわけです。

実際の面接での質問の傾向や、選考情報のクチコミ等を見ながら自分が受ける企業がモテるモテないどちらのタイプの企業なのかを見極めたうえで、面接に挑むことが必要となります。(非モテ企業に魅力を感じなければ、無視して自分のスタイルを貫いても問題ありません。結果不採用になったとしても、別に構わないと思えばいいだけです。恐らく多くのモテ学生はそうしています。)

モテ企業と非モテ企業の傾向

一般的に、採用に力を入れている会社のほとんどが「モテ企業」型の面接をします。この面接スタイルの元祖は、元祖ベンチャー企業で今や超大手企業のリクルートです。リクルート出身者は様々な業界の人事や採用責任者として散らばっていますが、流れを汲むようなメガベンチャー、スタートアップ企業、IT/WEB/マーケティング系企業等のほとんどはこのモテ企業型だと考えてよいと思います。

一方で、そこまで採用に力を注いでいない企業や地方の中小企業等、採用専任のプロがおらず一般的な形にのっとって一応毎年新卒採用していますよ。という企業は主に「モテない企業」型の面接が中心です。

気を付けたほうが良いのが2つ。
❶自分はモテ企業と思い込んでいるプライド高い勘違い非モテ企業
❷業界2位以下のコンプレックスの塊企業
のふたつです。それぞれ解説していきます。

❶自分はモテ企業と思い込んでいるプライド高い勘違い非モテ企業
メガバンク等の大手金融、財閥系企業、大手メーカーetc 重厚長大な超大手企業と言われる企業群の中にはこの❶のタイプが多かったりりします。自分の事を好きじゃない人間を採用するなんてプライドが許さないわけです。知名度で数だけは集まるのでモテていると思い込んでいますが、実はモテ学生からは敬遠されていて、そのことに気づかずに自分を好きという学生の中からしか採用しない。というパターンです。※ベンチャーマインド/イノベーションマインドのある大手企業はとっくにそのプライドを捨てています。

❷業界2位以下のコンプレックスの塊企業
打倒業界No1企業を掲げて、業界のTOPを目指す事をモチベーションとしている企業にも非モテ対応の企業が結構あります。そういうコンプレックスを武器にしている企業は「なぜTOPの会社ではなくウチがいいのか?」を言わせたがる傾向があります。多くの学生が業界TOP企業も並行して受けていて、受かるとそっちに行くだろうと分かっていながらその質問を投げかけます。

まとめ

いかがでしたか?

企業をモテ企業と非モテ企業に分類して傾向と対策をお伝えしてきました。モテ企業だと思ってたけど面接スタイルは非モテ企業。一見非モテ企業だけど、面接スタイルはモテ企業で選考をお通じて魅力が増していく。なんてことが結構あります。一概に就職人気ランキング上位がモテ企業とは言えないところに難しさはありますが、いろんな企業の面接を受けていくと徐々に意味が分かってくると思います。

途中にも書きましたが、あなたが自分の面接スタイルを確立できていれば、正直非モテ企業の面接は全く面白くありません。それで俺の何が分かったの?と逆に質問したくなるでしょう。そんな企業ははっきり言って無視してOK。不採用となっても痛くもかゆくもありません。

この記事でお伝えしたかった事は、非モテ企業には非モテ企業に合わせた面接スタイルに変えようね。という事ではなく、企業にはモテ企業と非モテ企業があるから、あなたがモテ学生であれば非モテ企業は相手にしなくていいよ。という事です。

バンカレ生は是非モテ学生になってもらって、モテ企業からたくさん口説かれる学生になってもらいたいものです。

それではさようなら。