Maruのインターンシップ体験紀(20年前)
どうも校長のMaruです。
初代校長 Maru の自己紹介 の記事ではロクでもない学生時代を過ごしていたとお伝えした自分ですが、実は2回だけインターンを経験しています。
1回目は就活が始まってすぐのタイミングの3Daysインターン。
2回目は就活を終えて時間を持て余した4年生の時の半年間の長期インターン。
時代としては、「インターン」という言葉もまだ一般的ではなかった時代なので、その時代にインターンに参加していたこと自体がなかなかすごい事なのですが、二つとも僕人生に強烈なインパクトを与えてくれたインターンでしたのでお話ししたいと思います。
3Daysインターンで受けた衝撃
周りの友人たちが就活にあまり積極的ではなく、真剣に活動していると小馬鹿にされるような友人環境で僕の就活は始まりました。インターネットも一般的ではない時代。相談する仲間もおらず、さぁ何からしたらいいのかな・・・と思っていた時に、学校の正門前で3Daysインターンのチラシを受け取りました。(チラシ・・・時代を感じますね・・・)
友人たちには誰にも告げずこっそり参加したインターンが、P&Gの3Daysマーケティングインターン。岡崎のみやこめっせの一番広い会議室に300人位集まっていたと思います。当時の僕はP&Gという会社名も実は知らず、プリングルスやヴィダルサスーンのメーカーと知って驚いたのを覚えています。
初日はワイワイやりながら、2日目から5~6人のチームに分かれ、3日目のプレゼンテーションに向けた準備をしました。新しい顧客層を掘り起こす洗剤の新商品をブランディングせよ。というテーマでした。
この時同じチームになったメンバーがびっくりするくらい優秀で、チームはなんと優勝。優勝チームは1か月後に神戸の本社で、P&Gの世界中のTOP(ヴァイスプレジデント)に対して、同じプログラムを勝ち抜いた東京チームとプレゼン対決をする。という痺れる経験をさせてもらいました。
まず初めの衝撃は同じチームの仲間に対しての衝撃。同じ学年で、同じ年齢の、同じ学生でこんなに優秀な人間がいるんだ。という衝撃。当時の僕は根拠ゼロでもなぜか自分に対して自信だけは持っていたので、その根拠なき自信を粉々に砕かれた出会いでした。
プレゼンに向けて1っカ月ほぼ毎日顔を合わせてディスカッションするのですが、どう頑張ってもディスカッションに貢献できない。これから就活でこんな連中と戦うのか。。。と本気スイッチが入った瞬間でした。
もう一つの衝撃は、P&G社員のエグイ優秀さ。チーム活動をサポートしてくれたマーケティング担当の社員さんがレべチで頭がキレる。社会人ヤバイ!こんな社会人になりたい!なれるかな?と思える社会人に一発目で出会えたことは、その後の企業説明会などでの企業を見極める基準として大いに参考になりました。
ちなみに最近知ったのですが、そのP&Gのレべチの社員さんは後にUSJでジェットコースターを後ろ向けには知らせてV字回復させた森岡さんという日本を代表するマーケターの方でした。そりゃすごいわ。
ちなみにこの本書いてる人。この人の本は全部読んだほうがいい。マジで。
いずれにせよ、就活初期にインターンを通して超トップレベルの大学生と、超トップレベルの社会人の方と出会えたことが僕にとっては大きな大きな転機となりました。(ちなみにチームのリーダー格は経済産業省の官僚になりました。)
時間を持て余した4年生時のインターン
4回生のゴールデンウィークで内定が出てリクルートに入社を決めた後、いちど就活でビジネスモードに突入した僕は、就職が待ちきれずにモンモンとしていました。そんな時に、P&Gインターンのチームリーダー(経産省)から連絡が来て、ベンチャーでインターンしてみないか?と誘われたのです。二つ返事で「やる!」と返しました。
どうやら最初リーダー(経産省)宛にオファーが来たけど、国家試験の勉強で忙しいから代わりにマルちゃんやってよ。というノリ。何やるかもよく分からないままベンチャー(ガイアックスという今も成長してる会社)の社長さんに繋いでもらって、話しがまとまって引き受ける事に。
・京都大学の学生をターゲットにしてインターネットの交流サイトを立ち上げる。
・当時日本では存在しなかったSNSという概念のサービス。
・本社は東京でそんなに京都には来れない。
・とにかく京都大学の学生にこのサービスを広げろ。
・予算は100万円。なくなったら終わり。
あとよろしく。
そんな感じ。
とりあえず仲間を5人ほど集めて、何からやるか?のゼロベースから具体的な企画の落とし込み迄。半年間、ほぼ無休で無給。
オフィスをネットカフェにしたり、京都大学周りのアパート前部にポスティングしたり。キャンパスで話しかけまくったり。やった事は泥臭い事ばかりでも、メチャメチャ楽しくてまさにビジネスの原体験。
結果的に事業は失敗。今ならもう少しうまくやれるけど、当時社会経験ゼロの自分たちが知恵を絞って、行動して、壁にぶち当たって、乗り越えて・・・という体験ができたことは本当に貴重な体験だった。
この時の体験があるから、今京都で会社を経営する立場として、今の学生に同じような経験や成長を提供する側に回らなければいけないという変な使命感があったりします。
おわりに
20年も前のお前のインターンの話しされても意味ないわ!興味ないわ!という声が大半なのはわかってますが、それでも書いておきたかったんです。自分がこのBamboooCollegeという事業を京都で立ち上げる大きな理由の一つだからです。
振り返ってみると「運が良かった」だけの話しではありますが、「運」を掴むために行動もしたし、なんかわからん話しに即答で「やる!」と言えたり、当時の自分をほめてあげたい気分です。はい。
今学生の皆さんが、BamboooCollegeでいろんな経験をしてくれて、5年後10年後とか20年後とかにこんな風に思い出してくれる日が来たらはっきりいって最高ですね。
それでは!